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Awe(オウ)体験で脳を活性化させる。実践してみた結果。

こんな方にオススメ記事!
  • Awe(オウ)体験が何か知りたい方
  • Awe(オウ)体験の研究結果を知りたい方
  • Awe(オウ)体験の効果を知りたい方

脳科学者の岩崎一郎氏の書籍で紹介されていたAwe(オウ)体験、実践してみたのでご紹介しようと思います。

Awe(オウ)体験とは、大草原や大海原、あるいは星空など、自然を前にして圧倒される経験の事です。そして、大自然に自分の身を置くとき、人は自分のちっぽけさを感じる。結果、自我(エゴ)が薄まり、人は謙虚になり、素直に感謝の気持ちが湧き起こる自我(エゴ)が薄まることで、嫉妬心などのネガティブ感情が減ることに繋がるさらに、身体に慢性的な炎症を起こす時に出る【インターロイキン6】なるものが激減し、私たち人間の寿命までもが延びるらしい

目次

研究紹介①:Awe体験は自分を最小化し、それが謙虚になることにつながる

カナダ・トロント大学のステラー博士らの研究では、「Awe体験は自分を最小化し、それが謙虚になることにつながる」という仮説を立て、それを延べ977人の被験者の協力のもとに検証しています。

結果、被験者が「Awe体験によって世界が違って見えた」「Awe体験によって生かされている感じがした」と答えるなど、Awe体験をすると自分の自我(エゴ)を少なくし、謙虚な気持ちを起こすことがわかりました。大宇宙の悠久さや自然の広大さを前に「自分を小さい」と感じるとき、人は非常に謙虚な気持ちになり、そして素直に感謝の気持ちを持ちます。その結果、前向きにもなり「世の中のため、誰かのために役立ちたい」という思いを強くするのです。このとき、脳は通常の何十倍、ときには何百倍も活性化しているそうです。

研究紹介②:慢性的な炎症を引き起こすインターロイキン6の濃度が低くなる

同研究者らの研究で、Awe体験を頻繁にしている人はインターロイキン6の濃度が低く保たれているという結果が出ています。

インターロイキン6は、身体が慢性的な炎症を起こしているときに出るもので、慢性的な炎症は人の寿命を縮めます。逆にいうと、インターロイキン6が下がっている状態というのは身体には良く、寿命を延ばすことにつながるのです。

研究紹介③:見破る力、騙されない思考力を持つ

アメリカのジョン・テンプルトン財団の研究によれば、Awe体験をしていないと、情熱のある人の話やおもしろい話には弱く、議論でも説得されやすくなります。たとえそれが詐欺師だったとしても、ものすごく情熱的に話されると信じてしまいます。それに対してAwe体験をしている人は、見破る力が増加する事を解明しています。

研究紹介④:Awe体験がもたらす効果

米国・アリゾナ州立大学のシオタ博士はAwe体験がもたらす効果をあげています。

①マインドフルネスを行ったように、何ごともありのままに受け取ることができるようになる
②心と身体をリラックスさせる
③好奇心を引き出す
④人と心の繋がりを作る
⑤利他の心を引き出す
⑥身体を健康にする
⑦創造性を引き出す
⑧希望に満ちた状態になる
⑨幸福感が高まる
⑩嫉妬心など、ネガティブな感情が少なくなる

Awe(体験)を日常に取り入れ方

ここまでAwe体験がもたらすメリットを紹介してきましたが、なかにはAwe体験ができるような大自然に触れる機会をなかなか持てない、という方もいるかもしれません。実は、普段からでも、小さなAwe体験を積み重ねることはできます。オランダ・アムステルダム大学のフォンエルク博士らは、大自然の広大さ・美しさが感じられる動画を見ることでも、軽微なAwe体験ができるとしています。大自然の美しさ、広大さ、悠久さを少しでも感じられたら、それも一種のAwe体験です。このような動画を大画面にして見てもいいかもしれません。

ちなみに、きれいな街のネオンや夜景などでは、このようなAwe体験は起こらないようで、何か人智を超える感覚で、脳はAwe体験を引き起こすようです。

1ヵ月間実践してみた結果

私は、現在田舎に住み大自然に囲まれ生活しています。そんな環境を活かしAwe(オウ)散歩を毎日しています。日々の散歩では、眼前に広がる山々、氷の結晶、梅の開花、広い青空、満点の星空を見てAwe体験をしています。継続してみて感じた変化を以下に列挙してみました。

散歩 山

・散歩から帰宅後、瞑想した感覚と似た頭のスッキリ感がある。
・仕事であの時の判断は、正しかったと感じる事が実施前より増えた。
・午前中のパフォーマンスが向上した。

以上の様な効果を体感しています。

少しでも参考になれば嬉しいです。

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