New「プロフィール&ブログコンセプト」

ペルフェット(Perfetto)ホールカットを5年ほど履いた感想。細部まで丁寧に作り込まれた一生モノの革靴。

こんな方にオススメ記事
  • ペルフェットについて詳しく知りたい方
  • 一生付き合える革靴を探している方
  • 新品のペルフェットが5年後どうなるのか知りたい方

ペルフェット(Perfetto)という革靴のブランドをご存じでしょうか?熟練職人によるこだわりの革靴ブランドで、知る人ぞ知るという実力のブランドです。

高品質の革靴を提供しており、一度でも履いてみるとその魅力のトリコになってしまうといわれるほど完成度が高く、質の割に価格もリーズナブルとの評価で、コスパの良さも特徴の一つです。ブランドが生まれて10年ちょっとですが、分かる人には良さが分かるという通好みのペルフェッ(Perfetto)。

そんな、ペルフェットのホールカットを愛用し、購入から5年ほど経過し経年変化も含め紹介していこうと思います。

目次

ペルフェット(Perfetto)の歴史

1985年に千葉県に創業したビナセーコー社は、グッドイヤーウェルテッド製法をはじめとして、マッケイ、ボロネーゼ、ノルベジェーゼ、ハンドソーンウェルテッド製法まで幅広く手掛ける実力メーカーとして名を馳せています。大手靴メーカーや有名高級靴チェーン向けのOEM生産を行っており、作りの確かさや造形の良さは業界内でも評判でした。Perfettoはそのビナセーコー社が2006年にリリースしたオリジナルブランドです。

特筆すべき点として世界に向けてメイドインジャパンの素晴らしさをアピールしていることが挙げられます。最高の素材を惜しげもなく贅沢に使い、きめ細やかなディテール配慮の末に素晴らしい仕上がりのグッドイヤーウェルテッドシューズが靴先進国であるヨーロッパでも話題になりつつあります。

ペルフェット(Perfetto)が、目指したのは、イギリスにない艶、イタリアにない堅牢さ、日本にない最高の素材、そして世界中探しても超高級靴にしか見られないような古き良きビスポークシューズの薫り。これを適正価格で実現することでした。

このブランドコンセプトはイタリア語で「完璧」を意味するブランド名に込められています。ペルフェット(Perfetto)の靴はリーズナブルでありながら、高度な技術を要するデザインを多用し、イタリア靴やフランス靴にも劣らない洗練された佇まいを醸し出しています。

一生付き合える革靴とは?

基準その①:「作りの良さ」

革靴にはさまざまな作り方(製法)があり、この製法の違いによって革靴の寿命は大きく変わってきます。良い製法で作られていれば、経年変化を楽しみながら長く履くことができるので、革靴を選ぶ上で重要になります。長く履けるかどうかは、修理して何度もソールを交換できるかにかかっています。ソールが交換できる主要な製法は「マッケイ製法」「グッドイヤー・ウェルト製法」そして「ハンドソーン・ウェルト製法」です。

それぞれの製法の特徴をまとめると、下の表のようになります。

マッケイ製法イタリアで発達した製法。履き始めから柔らかい。その一方で、ほかの製法に比べてソールの交換が可能な回数が少なく寿命が短い。
グッドイヤー・ウェルト製法イギリスで発達した製法。履いていると足の形に合わせて馴染んでくるため、歩いても疲れにくい。ただし、履き始めが固い。
ハンドソーン・ウェルト製法機械生産が始まる前、イギリスで主流だった手縫いの製法。履き始めから柔らかく、また足に馴染みやすいので疲れにくい。手間がかかる製法のため、比較的高価になる。
製法による違い

革靴は、これら3つの製法で作られていることが多いです。

基準その②:経年変化を存分に楽しむための「革質の良さ」

「革質の良さ」です。革質が良いと、キラキラとした自然な光沢があります。また、手入れをすればするほど色艶が増してきます。さらにいえば、質の良い革はしなやかで丈夫なため、長年履いてもひび割が発生しにくいというメリットもあります。逆に、革質が悪いと表面には光沢がなく、また光沢があっても塗料で表面をコーティングして良い革に見せかけていることもあります。塗料でコーティングされた革には不自然な艶があり、すぐにひび割れたり色落ちしたりするなど劣化も早いです。革が本来もつ自然な光沢があり経年変化を楽しめる質の良い革を使っているかどうか、これも革靴を選ぶときのポイントになります。

基準その③:決め手は、「オリジナリティ」

「作りも良くて革質も良い。でもなんだか、決定打に欠けるなぁ…」どれにするか悩んでいると、そんな風に思うことがあります。

それもそのはず、「クラシックシューズ」や「ドレスシューズ」という大きなくくりでみると、細かいところに違いはあれど、デザインはほとんど似ているものばかりです。ある程度の価格を出せば作りも革質も似てきます。もうどちらを選べば良いかさっぱり分からなくなります。そんなときに決め手となるのは、メーカーやブランドが持つオリジナリティーです。

ブランドのコンセプトがしっかりしていたり、あるいは独自の信念を持っていたりデザイン性など、最後の決め手になることも少なくありません。

基準に照らしてペルフェット(Perfetto)をレビュー

ペルフェット 革靴 ブラウン
ペルフェット 黒 ホールカット

基準その①:「作りの良さ」

ペルフェットは、堅牢なグッドイヤーウェルト製法を採用しており、長年履き続けることが可能となっています。履き馴染めばとても快適な履き心地であることは間違いありませんが、革靴初心者の方だとビックリするほど最初は硬い履き心地です。

基準その②:経年変化を存分に楽しむための「革質の良さ」

ゾンタ、イルチア、アノネイ、デュプイ、C.Fステッドといった世界中の著名タンナーの革を使用している様です。かれこれ5年以上履いていますが、革のへたりもなく経年劣化を楽しめる革靴です。

基準その③:決め手は、「オリジナリティ」

日本ブランドでありながら、見た目はイタリア靴のような艶やかな革と、すらっとしたスマートなシルエットをまとっていることです。そして、私が所有しているホールカットも美しい形状を持ち、配色も非常に美しいです。

どこで買えるの?

ペルフェット(Perfetto)の公式サイトは、現在のところ運営されていません。代わりにブランド誕生時のコラボ先であったWFGのサイトがペルフェット(Perfetto)の各シューズを紹介、販売しています。

WFGサイトや実店舗が都内の紀尾井町、神宮前、銀座、銀座 SIXと4店舗あります。関西を中心に展開しているクインクラシコの各店舗などでもペルフェット(Perfetto)製品を扱っていますので、一度履いてみたいという方は訪ねてみると良いのではないでしょうか。

最後に

国産の革靴ブランドとして、隠れたファンが多いペルフェット(Perfetto)。特にパターンオーダーは手もとに届くまでに3~4カ月かかるものの、自分の足にフィットするオンリーワンの靴となることから、次回の革靴購入時にオプションとして検討したい、と人気を博しています。高評価のペルフェット(Perfetto)を実店舗で履いてみて、お気に入りの一足をオーダーしてみては如何でしょうか?

ペルフェットの他にもマグナーニの革靴を愛用しています。

関連記事>>>スコッチグレインを7年ほど履いた感想。圧倒的なコストパフォーマンスが魅力。

関連記事>>> 「マグナーニ-MAGNANI」を5年ほど履いた感想。魅力と魔力を感じる革靴

関連記事>>>「心を整える」靴磨きの時間。意識的に「雑念のない平穏な時間」を持つ。

目次
閉じる