日々何かしらの不安やデジタル環境に囲まれ、意図しない注意散漫な状態に陥る事はないでしょうか。
また、「次の日のプレゼンの不安」「お金の不安」「将来の不安」で憂鬱を感じ、幸せな時間を見過ごした経験はだれしも一度はあるのではないでしょうか。
「今・ココ」に集中し、意識的に「雑念のない平穏な時間」を持つ必要があるのではないかと考えています。
「今ある幸せを感じ活力を取り戻し」「精力的に課題に向かう」「楽しい時間に没頭する」の好循環を作り出すきっかけになると思います。
そして、「靴磨き」は、靴をメンテナンスする過程で、一心不乱に手を動かし続ける。瞑想に似た「雑念のない平穏な時間」が訪れます。
本記事では、靴磨きの時間が生み出す”時間”についてご紹介したいと思います。
愛情を注ぎ続けられるモノを愛する時間

履き尽くしてクタクタになった靴のほこりを払い、古いワックスを落としていく。甲の皺、底材の沈み、色抜けを感じ、自分好みに育つ姿を確認する。
便利で合理的、駄目になったら捨ててしまえばいい、代替品は幾らでもある、新品時にピークを迎える製品ではなく、愛情を注ぎ続け経年変化していくごとに新品の時以上の価値を感じる事ができる。愛情を注ぎ続ける事ができるモノに囲まれることは幸せな時間ではないかと思います。
雑念のない時間

自分自身が選んだ大切な靴と向き合い、自分の今の感情とも向き合っていく。焦らず、優しく、蝋を重ねていく。
靴を美しくしていくと同時に心の中も雑念のない平穏な状態に変化していく。美しくなった靴を眺める瞬間には、活力を取り戻し「前向きな精神状態」が訪れる。
ストーリーを感じる時間

革靴は、購入してから長年連れ添うアイテムであり靴をトリガーにした思い出を回想させることがある。
プロポーズの瞬間の緊張感や新卒の時のハードワークなど様々な記憶を回想させる。思い出に浸り、思い出に磨きをかけて輝きを取り戻し、自己を再評価していく。そして、モノが語る思い出に浸りながら新たな10年を想像する。
「どうありたいのか。」「何に限られた時間を使いたいのか。」を自問自答する時間を与えてくれる。
「雑念のない平穏な時間」が幸せの土台

私は、「雑念のない平穏な精神状態の中で好きな事に没頭する」時間こそが幸せだと考えています。
そして、「幸せな時間」の滞在時間を最大化していく事が長期的な幸せを得るためにも重要なポイントだと思います。
雑念のない平穏な精神状態の中で、「子どもと公園で遊ぶ時間」「家族で食事をとる時間」「ブログを更新する時間」「カメラを持ち出し散歩する時間」「本を楽しむ時間」「料理を楽しむ時間」「靴を磨く時間」は、格別です。
しかし、荒れた精神状態では、幸せを見過ごしてしまいやすいデリケートな時間でもあります。
だからこそ、「雑念のない平穏な時間」 への導入を促してくれる「靴磨き」をおすすめしたい。
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