- スコッチグレインについて詳しく知りたい方
- 一生付き合える革靴を探している方
- 新品のスコッチグレインが7年後どうなるのか知りたい方
スコッチグレイン(SCOTCH GRAIN)という革靴のブランドをご存じでしょうか。
日本の熟練職人によるコストパフォーマンス最強の革靴ブランドです。
高品質の革靴を提供しており、一度でも履いてみるとその魅力のトリコになってしまうといわれるほど完成度が高く、質の割に価格もリーズナブルとの評価で、コスパの良さも特徴の一つです。
そんな、スコッチグレインを愛用し、購入から7年ほど経過し経年変化も含め紹介していこうと思います。

スコッチグレイン(SCOTCH GRAIN) の歴史
スコッチグレインは、日本のヒロカワ製靴が展開するシューズブランド。ヒロカワ製靴は1964年、東京都台東区にて創業。1978年に自社オリジナルブランドとしてスコッチグレインの販売を開始した。
ブランド名の由来となった「スコッチグレインレザー(scotch grain leather)」は、革の工法のひとつ。表面に細かい粒状のエンボスが刻まれる皮革の加工方法で、スコットランドで偶然麦の文様が革についてしまったのが発祥とされている。スコッチグレインはそのブランド名があらわすとおり、レザーの素材はもちろん糸の1本に至るまで品質の追求に妥協がない。東京の墨田区にある工場にて職人たちが一貫生産で行なっており、日本人の足に合う靴を手がけている。
一生付き合える革靴とは?
基準その①:「作りの良さ」
革靴にはさまざまな作り方(製法)があり、この製法の違いによって革靴の寿命は大きく変わってきます。良い製法で作られていれば、経年変化を楽しみながら長く履くことができるので、革靴を選ぶ上で重要になります。長く履けるかどうかは、修理して何度もソールを交換できるかにかかっています。ソールが交換できる主要な製法は「マッケイ製法」「グッドイヤー・ウェルト製法」そして「ハンドソーン・ウェルト製法」です。
それぞれの製法の特徴をまとめると、下の表のようになります。
マッケイ製法 | イタリアで発達した製法。履き始めから柔らかい。その一方で、ほかの製法に比べてソールの交換が可能な回数が少なく寿命が短い。 |
グッドイヤー・ウェルト製法 | イギリスで発達した製法。履いていると足の形に合わせて馴染んでくるため、歩いても疲れにくい。ただし、履き始めが固い。 |
ハンドソーン・ウェルト製法 | 機械生産が始まる前、イギリスで主流だった手縫いの製法。履き始めから柔らかく、また足に馴染みやすいので疲れにくい。手間がかかる製法のため、比較的高価になる。 |
革靴は、これら3つの製法で作られていることが多いです。
基準その②:経年変化を存分に楽しむための「革質の良さ」
「革質の良さ」です。革質が良いと、キラキラとした自然な光沢があります。また、手入れをすればするほど色艶が増してきます。さらにいえば、質の良い革はしなやかで丈夫なため、長年履いてもひび割が発生しにくいというメリットもあります。逆に、革質が悪いと表面には光沢がなく、また光沢があっても塗料で表面をコーティングして良い革に見せかけていることもあります。塗料でコーティングされた革には不自然な艶があり、すぐにひび割れたり色落ちしたりするなど劣化も早いです。革が本来もつ自然な光沢があり経年変化を楽しめる質の良い革を使っているかどうか、これも革靴を選ぶときのポイントになります。
基準その③:決め手は、「オリジナリティ」
「作りも良くて革質も良い。でもなんだか、決定打に欠けるなぁ…」どれにするか悩んでいると、そんな風に思うことがあります。
それもそのはず、「クラシックシューズ」や「ドレスシューズ」という大きなくくりでみると、細かいところに違いはあれど、デザインはほとんど似ているものばかりです。ある程度の価格を出せば作りも革質も似てきます。もうどちらを選べば良いかさっぱり分からなくなります。そんなときに決め手となるのは、メーカーやブランドが持つオリジナリティーです。
ブランドのコンセプトがしっかりしていたり、あるいは独自の信念を持っていたりデザイン性など、最後の決め手になることも少なくありません。
基準に照らして オデッサⅡ をレビュー


基準その①:「作りの良さ」
スコッチグレインは、堅牢なグッドイヤーウェルト製法を採用しており、長年履き続けることが可能となっています。また、製造元であるヒロカワ製靴では、コストパフォーマンス追及の為に、グッドイヤーウェルと製法のみに一本化されています。
スコッチグレイン専門修理工場「匠ジャパン」があり安心感があります。
「メンテナンスをしながら大切に長く使い続けてほしい」という思いが伝わってきます。
基準その②:経年変化を存分に楽しむための「革質の良さ」
ベガノカーフ (アノネイ)の革が使用されており、7年以上履いていますが、革のへたりもなく経年変化を楽しめる革靴です。
基準その③:決め手は、「オリジナリティ」
日本ブランドでありながら、見た目はロングノーズですらっとしたスマートなシルエットをまとっています。また、キャップテゥ部分にはメダリオンがあしらわれ、ストレートチップほどフォーマルにならず、なおかつ、カジュアル過ぎず使いやすいです。
最後に
「靴を磨くごとに私好みに変化していく」「履けば履くほど靴が馴染む」愛着の湧く一品です。時が経過するに毎に愛着が増していく革靴です。

他にもペルフェットやマグナーニの革靴を愛用しています。
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